あぁ…また、長くなっています。
焦らされてるのはお前だけじゃねーんだよっ!って言葉が
飛び交っている気がします(汗
も、もう少しです、きっと。
『ラブホのお風呂』『この場に及んで駆け引き』『焦らしてみる?』に続く第4話目です。
焦らされて悲鳴を上げているのは僕の身体。
スイッチを入れられた挙句お預けを喰らってしまい
彼の下半身で息づくモノが欲しくて堪らない。
その熱く息づくモノの持ち主から感じられるのは戸惑い。
久しぶりのエッチであるとは聞いたものの
どうやらタチるのもあまり慣れていない様子。
それなのにウケからこんなに煽られてしまって
戸惑うのはしょうがないのか…。
「欲しい…」
そう告げられて戸惑われてしまうと掛ける言葉がない。
どう言うか…
思わぬ事態が僕の前に立ちはだかる。
再び口にする「欲しい…」の台詞。
彼からの返事はまだない。
正直に聞くしかないのか…
そんな判断を下して不本意ではあるが彼と会話をする事にした。
「ねぇ、あんまり入れるのは好きじゃないの?」
回りくどい言い方はせずに核心に迫る。
「そんな事はないけど、普段はあんまり入れる事をしないかなぁ」
「そうなんだ。今日はそんな気分だった?」
「う~ん。そこまで深くは考えてはなかったんだけどね」
「そっかぁ。今日はどうします?」
「一志くんはどうしたい?」
「うぅぅ…。やっぱり掘られたいです。やめときますか?」
「うぅん。どうしようかちょっと考えたけど掘らせてもらうよ」
「ほんと!やったね」
「いやいや、ご期待に添えるかは自信ないけどねw」
「そんな事ないでしょう。伊達にジムで鍛えてる訳じゃないでしょうし」
「いや、まじで、掘るのはホント久しぶりだからさ」
交渉成立!(笑)
しかしこんな展開になるとは思ってませんでした。
ってか、掘るの?掘らないの?なんて会話をするのは始めて(笑)
まさか掘らずに我慢ができるとは思ってませんでした。
お風呂でイチャイチャしない?ってメールの内容が
本心だとは思わなかったから確認もしなかったんだよね。
でも、その気になってくれたからいいや。
ゴチャゴチャ考えるのはやめよう。
せっかくスイッチの入った身体が冷めちゃう。
「ゴムとローションはある?」
そんな確認をしてきた彼。
「はいはいはい!ありますよ。ありますともっ」
投げられたボールを拾って戻ってきた犬のように
ゴムとローションを手渡すバリネコww
いつも通りゴムを装着してる間にローションを仕込んで
装着の終わった彼に手に残ったモノを塗り込める。
「どうする?自分で入れる?」
そんな最終判断を迫られた。
いや、別にそんなに悩まなくても良い筈なんだけど
始めから襲うのか、始めは彼のペースでいくのか。
たいした事じゃないんだけどちょっと考える。
僕のペースに巻き込みすぎて引かれてしまっては困るので
始めは彼にペースを握ってもらう事にする。
「う~ん。大丈夫だと思うし、入れられたい」
何が大丈夫なんだよ!とか自分で突っ込みつつも
やっと彼を受け入れる事ができる。
あーだこーだと頭の中で考えるのはもうヤメ。
本能と身体から直で入ってくる快感だけを求めていく為に
考えるスイッチをオフにする。
彼が押し当てられる。
ググっと圧力が掛けられて少しずつ身体が広がっていく。
ちゃんとほぐされた僕の身体は痛みを伴わず彼を飲み込む。
彼を完全に飲み込んだ僕の身体がその大きさに馴染んだ頃
ゆっくりと彼が動き始める。
そう、感触を思い出すように…
腰を動かす感触も…そのスライドの幅も…
ウケの身体の中の熱さも…その柔らかさも…
僕の身体の反応と漏れる声を聞きながら
彼のタチの部分が目覚めてくる。
その意識が彼の腰の振り幅を大きくし
同調するようにスピードを上げていく。
彼の突き上げが僕の快感を増幅させる。
目覚めた彼の本能は僕の喘ぎ声を聞いて更に剥き出しになり
その本能は彼の腰の動きのバリエーションを増やす。
『やりゃあできんじゃん!』
なんて自己中な思いは即消去。
自分で消さなくてもケツからあがってくる快感に
余計な事を考える脳みそが動きを止める。
バイブのような小刻みな動きをしたかと思うと
ギリギリまで抜いて一気に差し込んでくる。
真剣な表情の彼。
下半身から伝わってくる感覚を確かめながら…
目を閉じて…
額に汗を浮かべながら…
その表情に気持ちが落とされる。
出逢った時から好意は持てた。
話せば話すほどそれは深まっていた。
でも、それに気付かないフリもしてた。
『恋愛へのスイッチ』
いつもは擬似恋愛のつもりで
相手のいい所を見つけては惚れて
別れてはリセットを繰り返す僕の脳みそなのに…。
いつもとは違うスイッチが入った気がする。
『うわっ、やばいかも…』
そんな焦りも感じてしまうがもう遅い。
恋愛のスイッチが入ってしまうと
身体のスイッチもより強くつながる。
彼とつながっていると言うだけで快感が駆け巡る。
彼を見つめれば心が落ちていく。
目を閉じれば身体が堕ちていく。
なす術はもうない。
(続く…)
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