「そんな出会いあっていいのか?」「高まる鼓動」「どこまで脱ぐ?」「キスで繋がる」 の、続き。
『オチル…scene.5』
「これも初体験」
目隠し全裸待機から始まった今回の出会い。
掘り合いってのが目的だったのだが
このシチュエーションに不思議とSのスイッチが入った僕。
自分でもわかるくらい彼を虐めたい、弄びたいって気持ちが
沸々と湧き上がっている。
そう、自分の攻めで悶える彼を見て興奮する自分がいる。
まさか、自分がこんな気持ちになるとは不思議でしょうがない。
気持ち良さそうなのは女性だけ
自分はイった時だけ気持ちいいってエッチに不満があって
男性とのエッチで自分が攻められる事に満足を感じていた。
それがなんだ?
身悶える男をみて興奮している自分がいる。
しかも羨ましいとか、自分がされたいとかの気持ちはない。
不思議だ…。
こんな気持ちになってのは初めてかもしれない。
まぁいい。
楽しくやろう。
それで興奮できて、自分が気持ちよくなるなら
それでいいじゃないか。
それより、この後どうやって攻めるか、だって。
しかし、あの感触。
なんなんだ…?
も、もしや…
彼とのキスは継続中。
その上で身体を掴んで固定していた僕の手は
彼のツボを捜すべく動き回る。
ふと、手で感じる固い金属のような感触。
膨らむ想像。
これってつけたら感度がよくなるって聞いた事あるけど
どうなんだろう…。
触れる…撫でる…つまむ…。
感度がいいと褒めてもらえる自分の反応よりも
更に強い反応を示す彼。
『いいなぁ…』
そんな感想を持たなかった訳じゃないけど
さすがにそれはできない。
彼のボディーピアス。
片方のチクビに通されたピアス。
彼に聞いてみたい色々な事が頭をよぎるけど
それは置いといて、感度の具合を身体に聞いておこう。
指でも十分過ぎる反応を示す彼だが
口唇での愛撫ならどんな反応になるんだろう。
湧き上がる興味。
彼の口唇に別れを告げ、移動を始めるとしよう。
しかし、かなりのモロ感の彼の身体。
チクビだけじゃなく全身の感度が僕より良いように思える。
これが僕の興奮を掻き立てる一つの原因であるのは間違いない。
感度の良い鎖骨付近に別れを告げて
例のチクビのピアスに取り掛かる事にする。
まずは軽くキス。
それだけで反応する彼の身体。
次に舌を這わす。
「あっ…おぉぉ…」と漏れる声。
そして軽く噛んでみる。
チクビに関しては、人によって様々だ。
感じる人でも攻め方の好みが全然違う。
撫でられるのが感じる人
舐められるのが感じる人
噛まれるのが感じる人
チクビにピアスをしている人を攻めた経験がないだけに
攻める手の戸惑いは隠せない。
どこまで攻めても大丈夫なのかの加減がわからない。
少しずつ攻め手を強くして反応を伺う。
甘噛みまでは大丈夫なようだ。
その感触を確かめて、バリエーションを持たせて攻め手を変える。
しかし、楽しい♪
反応がいいウケを攻めるのは楽しいって言われた事があるが
まさにその気持ちを体感してる状態である。
ノッテキタ。
自由に動き回る手と口唇。
『あれっ、ここにもピアスつけてるんだ』
新たな発見をしながら下に向かう。
彼の下半身が近付いてきた…。
(続く…)
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