30過ぎてはまってしまったゲイの世界。 エッチの経験値があがるように、恋愛の経験値もあがるのか。
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待ち合わせた階(改)
何話で終わりになるのかわかりませんが
新シリーズの小説風体験談。
カテゴリーでおいてありますので1話がまだの人は
そちらから読んでみてください。

『吹く風の強さ』

第2話『待ち合わせた階』

彼との待ち合わせ場所は俺ん家から1時間くらいの所。
でもその日の仕事場はその場所とは真逆の所だった。
結局その場所に向かうには1時間半くらい
高速で移動しなければならないって言うのにいそいそと向かった。

メールをやり取りしながら移動。
「画像交換しませんか」
そんな依頼に写りの良い写真を送る事にした。
彼から送られてきた画像は大人しそうにも見えた。

SM系が好みのようには見えないその写真。
でもその大人しそうな感じに
久しぶりで高まる緊張感は少し落ち着いてきた。




彼は仕事でこっちに長期滞在してると言う話だった。
なので待ち合わせ場所は彼の宿泊してるホテル。
高級ホテルじゃないけどそこそこ有名な所。
出張サラリーマン御用達みたいなホテルは
ネクタイを締めている僕としてはとても入りやすい。

待ち合わせの階のエレベーターホールに着いた時点で
再度彼にメールした。
どこの部屋なんだろうと通路を眺めていたが
一向にドアは開かない。

するとエレベーターが降りてきた。
チーンと特有の音と同時に扉が開く。
写真の彼がジャージ姿で現れた。

そこまで用心しなきゃならないものか?
経験の浅かった僕はちょっと不満を感じてしまった。
なんか自分を信用されてない感じもしたんだ。

「一志さんですか?」
「はい、そうです」

そんな心配そうに聞かれるほど写真と違っていたんだろうか。
でも僕の返事を聞いた彼の表情は明るくなった。

「ここの階の部屋じゃなかったんですね。」
「うん。ごめんね。」
「ずっと廊下の方を見てたからちょっとびっくりしましたよ。」
「画像交換したけど実物と大きく離れた人もいるからね。」
「僕は大丈夫でした?」
「うん。大丈夫だよ。でも、僕で大丈夫?」
「はい。全然OKですよ。」
「僕の方こそいいんですか?」
「すごいタイプだよ。」

そんな風に言って貰えるとは思っていなかった。
緊張感が解れていく。
「じゃあ僕の部屋に行きましょうか。」
そう告げるとエレベーターのボタンを彼が押す。
開いた扉に入る彼の後について乗り込む。

2つ階を上がってすぐの部屋。

案内されて部屋に入ると彼に促されシャワーを借りる。
仕事で付いた匂いを落として
彼を受け入れる準備も一緒に行う。

まだ慣れてない僕はちょっと時間が掛かる。
今じゃちょちょいのちょいと終わる作業も
シャワーを使って自分の中に入れる水の量がちゃんと把握できないだけに
なかなかすっきりせずかなりの時間を使ってしまった。
なんとか違和感を払拭して風呂からあがる。

「お待たせしてすいません。ちょっと時間かかってしまいました。」
いつの間にか暗くなってる部屋に話しかけたが返事がない。
ぼんやりと光るテレビからはニュースが流れていた。
その光を頼りに彼の姿を探す。
すぐにベッドに横たわる彼を見つけたがどうやら寝ているようだ。
そんなに待たせてしまったのか。と罪悪感に駆られ
濡れた髪をタオルで拭きながら彼を眺めていた。

テレビがせわしないCMに変わった音で彼が目を覚ました。

「ごめん。寝ちゃった。」
「こちらこそ待たせてしまって申し訳ありません。」
「いいよ。きれいになった?」

彼は柔らかい笑顔で僕を見つめてきた。


(続く…)


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【2007.09.18】 吹く風の強さ // COMMENT(7) // TRACKBACK(0)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【09.18】 // # [編集] []
以外によくある情景ですね。
実物とどこかちがうことも、よくあることですが、そうでなくて次が楽しみです。
自分の経験と重なっちゃいますね。
【09.18】 URL // kaz #SFo5/nok [編集] []
ここ迄は以前読んでいたけど、何故筆が止まってしまったか?が、これから少しづつ分かるんですね♪
超楽しみです(`∀´)
【09.18】 URL // 涼 #- [編集] []
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【09.18】 // # [編集] []
>秘密メッセージさん

そこまでじっくり読まれてた上に
分析されちゃってるとは思ってませんでした(笑)

さすがに自分で「可愛い」とは思えず
拙いなぁ・・・とただただ思うばかりでしたw

この一見大人しそうに振舞う彼。
でもあの掲示板の内容での呼びかけなんすよねww

>kazさん

確かに出張で泊まってるホテルの部屋を使って掲示板で呼びかけ
って見かけますよね(笑)
ラブホ行って割り勘って訳でもないし
相手も会社のお金で泊まってるし
と、いい事尽くめ・・・のはずなんですけどねぇ…(汗

kazさんの経験とどのくらい被っちゃうのか
ちょっと興味あったりしますww

>涼くん

そうだよね。
ちょっと書き換えはしたものの
大筋は全然変えてないから、新鮮さもなかったかな。

筆の止まった理由かぁ。
毎週1記事ずつアップしていくって計画から
俺に合ってなかったのかもしれないし
そのときに書いていたシリーズを書くほうが
楽しくなったとも言えるし・・・。

そんなに深い理由ではない気がします。

>秘密メッセージさん

そうなんですよね。
かなり用心深い人でした。
でも、俺もその頃はかなり用心深い対応してましたね。
今じゃ信じられないくらい。
慣れって怖い(笑)

そんな用心深い彼。
まぁどんな変身を遂げるのか
想像しながらお待ちいただけると嬉しいです♪
【09.20】 URL // 一志 #1wIl0x2Y [編集] []
筆が止まったのは、おばかな自分を見せたくなかったからじゃないの~?
どの位、おばかか?
どんなのを、おばかって言うのか?
楽しみだったのにhttp://blog24.fc2.com/image/icon/i/F9AE.gif" alt="" width="12" height="12" class="emoji">
中断してたのは、あまり大した意味がなかったんですねhttp://blog24.fc2.com/image/icon/i/F999.gif" alt="" width="12" height="12" class="emoji">
【09.20】 URL // 涼 #- [編集] []
>涼くん

確かにそれもあるよ。
どの位のおバカかどうかは
しっかり見届けて下さいね(笑)

中断してた理由については自分では
しっかり分析できてないんで
みんなそれぞれに分析してもらえたらいいかなw
【09.21】 URL // 一志 #1wIl0x2Y [編集] []












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