『出会いも一瞬なら壊れるのも一瞬なん？』

最近のそっけなさに疲れてたんだ。
俺の優しさは、好きの延長線上。
好きだったからこそ、
普段の俺以上に優しくできたし
寛大にもなれた。

別に見返りが欲しかった訳じゃない。

(はっきりとは言い切れないけど・・・）
好きって感情が大切にしたい友達って感情に
やっと変わってきてた。

好きってのが一方的な感情だとするなら
友達ってのは、お互いの感情の形じゃない？


ふと、気付く。

『なんで、そこまでされなあかん？』
ただ利用されてるだけなんじゃないやろかと・・・。
そんな風にすら感じてしまう。

友達だからこそ、許される事もあれば
友達だからこそ、守らなきゃいけないルールもあるやろ。
恋人へのわがままと一緒にしてへん？

好きだからこそ受け止めれるワガママ。
気がしれてるからガマンできるワガママ。

気付いた時に
自分の気持ちが小さい内に
ちゃんと伝えておけばよかったんかもね。

きっかけは一つのメール。
そっけなく返された返事。

そこまではいつもと一緒。

その後に
「最近好きな人がいる。」
そう言ってた人へのメールが間違って届いた。

俺へのそっけなさとは正反対の
愛情溢れるメール。

そうだよね。

そんなもんだよね。

理解できるけど
心が騒ぐ。

自分の「好き」だった気持ちが
叶わなかった想いが
一気に叫び出す。

何度も書き直した返事。
「あんまりじゃない？」
そう書き出したメールを
何度か思いとどまった後、送信した。

数十分後、返事が来ていた。
風呂上りに見たそのメール。

なんだか、返事すらしたくなかった。

俺にしては珍しい事。
君への返事は即レスだったからね。

少しぐらい俺が怒ってるって事わかって欲しかったんだ。

そして、しばらくメールを送らなかった。
君からもメールは来なかった。

ガマン比べは１週間。

折れたのは俺。
「久しぶりに飯でもどう？」
怒ってた気持ちが収まったと気付いて欲しかった。

「今日は都合が悪い。」
「そっか。んじゃ、また今度行こ。」
「また、いつか。」

そっか。

今まで通りって訳にはいかんのね。
それもまた俺たちの形かもね。

そんな時期もあるやろ。
そう思うとするか。

また、仲良く遊べる日が来るまで
しばらく冷却期間かな。


メール拒否と外すのだけは勘弁してや。